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トラックの免許の種類を徹底解説!普通・準中型・中型・大型の違いと取れる車両

この記事でわかること

  • トラック免許4種類(普通・準中型・中型・大型)の違いを早見表で確認
  • 各免許で運転できる車両の総重量・積載量・具体的なトラックのサイズ
  • 2017年の準中型免許新設で何が変わったか
  • けん引免許が必要なトレーラー・ダブル連結トラックについて
  • 各免許の取得費用・取得条件・取得期間の比較
  • 目的別・職種別に「どの免許を取るべきか」の選び方

「トラックを運転するにはどんな免許が必要?」「普通免許でも乗れるトラックはあるの?」と疑問に思っている方は多いでしょう。トラックの免許は普通・準中型・中型・大型の4区分があり、それぞれで運転できる車両の大きさが異なります。

この記事では、免許の種類ごとの早見表から各免許で乗れるトラックの具体例・取得費用・取得条件まで、ドライバーを目指す方が知っておくべき情報をすべて解説します。「どの免許を取ればいいかわからない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

トラック免許4種類の早見表

まずは現行の免許制度でトラックに関係する4区分を一覧で確認しましょう。2007年に中型免許、2017年に準中型免許が新設され、現在は4段階の区分になっています。

免許区分 車両総重量 最大積載量 乗車定員 取得可能年齢
普通免許 3.5t未満 2t未満 10名以下 18歳以上
準中型免許 3.5t〜7.5t未満 2t〜4.5t未満 10名以下 18歳以上
中型免許 7.5t〜11t未満 4.5t〜6.5t未満 11〜29名 20歳以上(経験2年)
大型免許 11t以上 6.5t以上 30名以上 21歳以上(経験3年)
上位免許があれば下位の車両も運転できる
準中型・中型・大型免許は普通免許の上位免許です。大型免許があれば中型・準中型・普通車もすべて運転できます。ただし、各免許固有の「付帯条件」がある場合は確認が必要です。

なお、けん引免許(トレーラー・ダブル連結トラック)は別途取得が必要で、上記4区分とは独立した免許です。詳細は後述します。


普通免許で運転できるトラック

普通免許で運転できるのは車両総重量3.5t未満・最大積載量2t未満の車両です。一般的に「1tトラック」「1.5tトラック」と呼ばれる小型トラックが該当します。

車両の種類 車両総重量の目安 普通免許での運転 具体的な車種例
軽トラック 0.35〜0.85t スズキ・キャリイ、ダイハツ・ハイゼット
1tトラック(平ボディ) 1.5〜2.5t トヨタ・ダイナ1t、マツダ・タイタン1t
1.5tトラック(バン) 2.5〜3.0t いすゞ・エルフ1.5t
2tトラック(小型) 4.0〜5.5t ×(準中型以上が必要) いすゞ・エルフ2t、日野・デュトロ2t
3.5tトラック以上 6.0t〜 × 中型・大型免許が必要

よく「2tトラックは普通免許で乗れる」と思われがちですが、2tトラックの車両総重量は4〜5.5t程度あるため、普通免許の3.5t未満を超えます。普通免許で運転できるトラックは実質的に軽トラック・1〜1.5t車までと考えてください。

【注意】2007年以前に普通免許を取得した方は「車両総重量8t未満」まで運転できていましたが、現在は「中型8t限定免許」として扱われます。また2017年以前の普通免許は「準中型5t限定免許」として扱われます。免許証の交付年月日と記載条件を必ず確認してください。

旧普通免許・5t限定の扱い

過去に取得した普通免許は現在どう扱われるか、取得時期によって3パターンがあります。

取得時期 現在の免許区分 運転できる上限 特記事項
2007年6月以前 中型8t限定免許 車両総重量8t未満 マイクロバス・中型トラックの一部
2007年6月〜2017年3月 準中型5t限定免許 車両総重量5t未満 限定解除で7.5t未満に拡大可
2017年3月以降 普通免許 車両総重量3.5t未満 現行基準

2017年3月以前に取得した普通免許は「準中型5t限定」として扱われ、限定解除(教習所で技能教習4〜6時限・費用3〜5万円程度)を行うことで準中型免許にアップグレードできます。フルの準中型免許を新規取得するよりはるかに安く済むため、旧普通免許保有者はまず限定解除を検討しましょう。


準中型免許で運転できるトラック(2017年新設)

準中型免許は2017年3月12日に道路交通法改正で新設された免許区分です。それまで普通免許と中型免許の間には大きなギャップがあり、18〜20歳の若年ドライバーが宅配で多用される2tトラックに乗れない問題がありました。これを解消するために新設されたのが準中型免許です。

準中型免許新設の背景
・物流業界の慢性的なドライバー不足が深刻化
・宅配に多用される2tトラック(車両総重量4〜6t)に18〜20歳が乗れなかった
・高校卒業直後からドライバーとして就職できる道を開く目的で新設
・18歳から取得でき、免許経歴がなくても受験可能
車両の種類 車両総重量の目安 準中型での運転 具体的な用途
2tトラック(平ボディ) 4.0〜5.0t 食品配送・建材配送
2tウィング車 4.5〜5.5t 宅配便(ヤマト・佐川等)
3tトラック(冷蔵バン) 5.5〜6.5t スーパー向け生鮮配送
3.5tトラック 6.5〜7.5t未満 引越し・家電配送
4tトラック(小型) 7.5〜9.0t ×(中型以上が必要) 中型免許取得後に対応

準中型免許で運転できる最大の車両は車両総重量7.5t未満です。宅配便で使われる2tウィング車・冷蔵バン・小型平ボディはほぼこの範囲に収まります。18歳から取得でき、免許歴なしで直接受験できるため、高校卒業後すぐにドライバーとして就職したい方の入口となる免許です。

なお、準中型免許は普通免許の上位免許のため、準中型免許を持っていれば普通免許で運転できる車両(軽トラック・1t車等)もすべて運転できます。


中型免許で運転できるトラック

中型免許は車両総重量7.5t〜11t未満・最大積載量4.5t〜6.5t未満の車両を運転できる免許です。いわゆる「4tトラック」はこの中型免許の範囲に入る車両が多く、幹線輸送・中距離配送の主力として使われています。

車両の種類 車両総重量の目安 中型免許での運転 具体的な用途
4tトラック(平ボディ) 7.5〜9.5t 建材・食品の幹線輸送
4tウィング車 8.0〜10.0t 宅配便の大量輸送・幹線便
4t冷蔵車・冷凍車 8.5〜10.5t 冷蔵食品・冷凍食品の配送
マイクロバス(29名以下) 5.0〜8.0t 送迎・観光(旅客は二種免許が必要)
大型トラック(10t車) 11t以上 ×(大型免許が必要) 幹線輸送・長距離

中型免許の取得条件は20歳以上・普通免許等の取得から通算2年以上が必要です。18歳で準中型免許を取得した場合でも、中型免許は20歳にならないと受験できません。そのため「18歳で準中型を取得→20歳で中型免許取得」というステップアップが一般的なキャリアパスです。

4tトラックドライバーの年収は400〜550万円が目安で、準中型ドライバーより年収が上がりやすい傾向にあります。長距離・幹線便のルートに就くことで、さらに高い収入を狙えます。


大型免許で運転できるトラック

大型免許は車両総重量11t以上・最大積載量6.5t以上の車両を運転できる、ドライバー免許の最高区分です。10t車・大型ウィング車・大型冷凍車など、長距離幹線輸送の主力車両がこの区分に入ります。

車両の種類 車両総重量の目安 大型免許での運転 具体的な用途
10tトラック(平ボディ) 11〜14t 幹線輸送・長距離
大型ウィング車 12〜15t 宅配幹線便・小売向け一括輸送
大型冷凍・冷蔵車 12〜16t 食品・水産物の長距離輸送
大型ダンプ 14〜20t 土砂・建材の運搬
観光バス・路線バス(30名以上) 11〜15t △(旅客目的は二種免許が必要) 旅客は大型二種免許が必要
トレーラー(セミトレーラー) 25〜40t以上 ×(けん引免許が別途必要) 大量貨物・重機輸送

大型免許の取得条件は21歳以上・普通免許等の取得から通算3年以上が必要です。「普通免許を18歳で取得→21歳以降に大型免許受験」という流れが最短ルートです。ただし、教習所では中型免許保有者の方が技能教習時限数が少なく費用も安いため、「準中型→中型→大型」と段階的に取得する方が多いです。

大型免許の取得方法 費用目安 技能教習時限数 期間目安
普通免許から取得(通学) 30〜40万円 36〜40時限 4〜8週間
準中型免許から取得(通学) 28〜38万円 28〜34時限 3〜7週間
中型免許から取得(通学) 18〜28万円 14〜18時限 2〜4週間
合宿(中型免許あり) 15〜22万円 14〜18時限 最短10〜14日
一発試験 3〜8万円 なし(直接受験) 合格まで複数回

大型ドライバーの年収は450〜650万円が目安で、長距離ルートや夜間走行手当がある会社ではさらに高くなります。ドライバー不足の深刻化により、大型免許保有者への需要は今後も高い水準が続く見通しです。


けん引免許が必要なトレーラー・ダブル連結トラック

トレーラー(セミトレーラー・フルトレーラー)やダブル連結トラックを運転するには、上記4区分の免許に加えてけん引免許(第一種)が別途必要です。けん引免許は独立した免許区分で、車両総重量750kgを超える被けん引車(トレーラー)を引っ張る際に必要になります。

けん引が必要な車両 概要 用途
セミトレーラー トラクタ+荷台が分離できる連結車。最大25〜40t規模 大量貨物・重機・自動車輸送
フルトレーラー ヘッド車と荷台が完全に分離する形式 長距離・大量輸送
ダブル連結トラック(通称:トラック列車) 大型トラックが2台分の荷台を連結する形式 幹線長距離輸送の効率化
キャンピングトレーラー(750kg超) 乗用車でけん引するタイプ レジャー・キャンプ

けん引免許の取得条件は普通免許・準中型免許・中型免許・大型免許のいずれかを保有していることで、年齢は18歳以上から受験できます。取得費用は教習所通学で8〜15万円・2〜3週間が目安です。

けん引免許の深視力検査に注意
けん引免許の受験には通常の視力検査に加えて「深視力(奥行き知覚)検査」があります。2.5mの距離で3回検査し、平均誤差が2cm以内でなければなりません。眼鏡・コンタクト使用可ですが、両眼0.8以上・片眼0.5以上が基準です。普段から距離感に自信がない方は事前に確認しておきましょう。

ダブル連結トラックは2019年から特殊車両通行許可のある主要高速道路で運行可能になりました。1台で従来の大型トラック約2台分の輸送量を確保でき、ドライバー不足対策として注目されています。運転には大型免許+けん引免許の両方が必要です。


各免許の取得費用・取得条件を徹底比較

4つの免許区分の取得費用・条件・取得期間をまとめて比較します。どの免許をどの順番で取得するかを検討する際の参考にしてください。

免許区分 取得条件 費用目安(通学) 費用目安(合宿) 期間目安
普通免許 18歳以上・免許歴不問 25〜35万円(AT限定は23〜30万円) 22〜28万円 2〜4週間
準中型免許(新規) 18歳以上・免許歴不問 20〜28万円 15〜22万円 2〜4週間
準中型(限定解除) 5t限定の準中型保有者 3〜5万円 3〜7日
中型免許 20歳以上・免許取得から2年以上 20〜35万円 15〜25万円 2〜5週間
大型免許(中型あり) 21歳以上・免許取得から3年以上 18〜28万円 15〜22万円 2〜4週間
けん引免許 18歳以上・普通免許以上を保有 8〜15万円 6〜12万円 2〜3週間

費用を大きく左右するのは現有免許の種類です。すでに中型免許を持っている方が大型免許を取得する場合、技能教習の時限数が大幅に少なくなるため費用が安くなります。「上位の免許を取得するほど次の免許が安くなる」と覚えておくと良いでしょう。

また、以下の制度を活用することで費用を大幅に抑えられます。

節約方法 節約効果 条件
教育訓練給付金(ハローワーク) 費用の最大20%(上限10万円) 雇用保険加入1年以上(初回は6ヶ月)
会社の免許取得支援制度 全額〜一部負担(条件による) 入社・在職中に利用。返還規定を確認
合宿免許を選ぶ 通学比で3〜7万円節約 まとまった休みが取れる方
閑散期(1〜2月・6〜9月)に申し込む 1〜3万円節約 繁忙期(3〜4月・8月)を避ける
限定解除(旧普通免許保有者) 10〜20万円節約 2017年3月以前に普通免許取得者

どの免許を取るべきか?目的別・職種別の選び方

「どの免許を取ればいいかわからない」という方向けに、目的・職種別の選び方を解説します。

宅配ドライバー(ヤマト・佐川・日本郵便等)を目指す方

2tウィング車・バン車が主力の宅配ドライバーを目指す方には準中型免許が必要です。18歳から取得でき、宅配で使う2tトラックはほぼカバーできます。すでに5t限定の旧普通免許を持っている方は限定解除(3〜5万円)で対応できる場合も多いです。宅配会社によっては入社時に取得費用を負担してくれる制度があるため、まず就職活動を先行させる方法もあります。

4tトラックで幹線輸送・中距離配送に就きたい方

4tウィング車・冷凍車・平ボディで幹線輸送を担う仕事には中型免許が必要です。取得条件は20歳以上・運転歴2年以上のため、18歳で準中型免許を取得して20歳になってから中型免許を取得するステップアップが王道です。中型ドライバーの求人は非常に多く、年収400〜550万円を狙えます。

大型トラックで長距離輸送・高収入を目指す方

10t車・大型ウィング車・大型冷凍車で長距離輸送に就くには大型免許が必要です。21歳以上・運転歴3年以上が取得条件で、中型免許を経由して取得すると費用が安くなります。大型ドライバーの年収は500〜650万円が目安で、ドライバー職の中で最も高い収入を狙えます。

トレーラードライバーで高収入・特殊輸送を狙う方

セミトレーラー・フルトレーラーを運転してコンテナ輸送や重機運搬を行うには大型免許+けん引免許が必要です。難易度は高いですが、年収600〜800万円を狙える職種で、ドライバー職の中でも最高水準の収入になります。まず大型免許を取得し、その後けん引免許を追加するのが一般的な流れです。

軽貨物・個人事業主として副業・独立したい方

軽トラック・軽バンを使った軽貨物配送(Amazonフレックス・宅配スポット等)は普通免許で対応できます。18歳から開業でき、初期費用も少ないため個人事業主として始めやすい形態です。ただし収入の安定性や単価は大型免許が必要な仕事に比べて低いため、将来的には準中型・中型へのステップアップを検討しましょう。


2017年の免許制度改正と準中型免許新設の影響

2017年3月の道路交通法改正は、トラック業界に大きな変化をもたらしました。それ以前の免許制度の変遷を理解することで、自分の免許が現在どう扱われるかが明確になります。

時期 主な改正内容 業界への影響
2007年6月以前 普通(8t未満)・大型(8t以上)の2区分 普通免許で中型トラックも運転できた
2007年6月改正 中型免許(7.5〜11t)を新設。普通免許の上限を5t未満に縮小 20歳以上・2年経験が必要になりドライバー参入ハードルが上がった
2017年3月改正 準中型免許(3.5〜7.5t)を新設。18歳から取得可能に 若年ドライバーが宅配・配送業に直接入職できるルートが開かれた

2007年の改正では、それまで普通免許で運転できた中型トラックが中型免許必須になり、物流業界のドライバー不足を加速させたと批判されました。この反省から2017年の改正では18歳から取得できる準中型免許が新設され、高校卒業後すぐにドライバーとして就職できる環境が整備されました。

2019年には特殊車両通行許可の範囲が拡大され、ダブル連結トラック(最大車両長25m)が一部の高速道路で運行可能になりました。大型免許+けん引免許を持つ経験豊富なドライバーへの需要がさらに高まっています。


Q普通免許で2tトラックは運転できますか?
A原則として運転できません。2tトラックの車両総重量は4〜5.5t程度あり、普通免許の上限(3.5t未満)を超えます。2tトラックの運転には準中型免許が必要です。ただし、2017年3月以前に普通免許を取得した方は「準中型5t限定免許」として扱われるため、車両総重量5t未満の2tトラック(一部)は運転できる場合があります。免許証の記載と車両の車検証で確認してください。
Q準中型免許と中型免許はどちらを優先して取るべきですか?
A18歳で今すぐ就職・ドライバーとして働きたい方は準中型免許を優先してください。宅配・食品配送・引越し業で活躍できます。すでに20歳以上で運転歴2年以上ある方は、費用対効果を考えると中型免許を直接取得するほうが合理的な場合もあります。会社の支援制度が使えるかどうかも重要な判断材料です。
Q大型免許は普通免許から直接取得できますか?
A受験資格の条件は満たせますが(21歳以上・運転歴3年以上)、費用が30〜40万円と高くなります。中型免許を経由して大型免許を取得すると技能教習の時限数が少なくなり、費用が18〜28万円程度に抑えられます。準中型→中型→大型と段階を踏むルートが最もコストパフォーマンスに優れています。
Qけん引免許だけで大型トラックも運転できますか?
Aいいえ、できません。けん引免許は「被けん引車(トレーラー部分)を引っ張る」ための免許であり、ヘッド車(大型トラック)を運転するためには別途大型免許が必要です。トレーラードライバーを目指す場合は、大型免許を取得してからけん引免許を追加取得するのが一般的な流れです。
Q2007年以前に取得した普通免許はどう扱われますか?
A2007年6月以前に取得した普通免許は「中型8t限定免許」として扱われます。現在も車両総重量8t未満・最大積載量5t未満の車両を運転できます。この限定を解除(費用約5〜8万円・技能教習6〜8時限)することで、中型免許(11t未満)としてフルに使えるようになります。

この記事の監修者・運営者

中村圭介

監修

中村圭介

株式会社myteams 代表。人材・求人メディア業界にてマーケティング責任者・取締役として8年以上のキャリアを持つ。ドライバー職の求人・転職市場に精通し、現場の実態調査・監修を担当。

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