この記事でわかること
- タクシードライバーが副業できるかどうかの判断基準
- 副業OKなタクシー会社の見分け方と隔日勤務のメリット
- タクシー運転手におすすめの副業と稼ぎやすい組み合わせ
- 他職種の人がタクシーを副業にする具体的な方法と収入目安
- ライドシェアとタクシー副業の違い・どちらが副業向きか
- 副業収入が生じたときの確定申告の判断基準
「タクシードライバーは休日が多いから副業できるって聞いたけど、本当に問題ないの?」
「サラリーマンだけど、週末だけタクシーに乗って稼ぎたい」
タクシーと副業の関係は、どちらの立場かによって話が大きく変わります。現役タクシードライバーが別の仕事を副業にする場合と、他職種の人がタクシーそのものを副業にする場合では、必要な手続き・注意点・稼げる金額がまったく異なります。
このページでは、2つの角度からタクシーと副業の関係を徹底解説します。
①タクシードライバーが別の仕事を副業にする場合、②他職種の人がタクシーを副業にする場合——それぞれに必要な知識と注意点をまとめました。確定申告・就業規則・NG行為についても具体的に解説しています。
タクシードライバーは副業できるのか?就業規則で変わる3パターン
タクシードライバーが副業できるかどうかは、勤務先の就業規則しだいです。法律(労働基準法)では副業を一律禁止する規定はありませんが、会社ごとにルールが異なります。
| パターン | 内容 | 主な理由 | 副業できる? |
|---|---|---|---|
| 届出不要・自由 | 就業規則に副業禁止の記載なし | 中小タクシー会社に多い | ○ できる |
| 届出制・許可制 | 会社への申告・承認が必要 | 大手・中堅タクシー会社に多い | △ 申請すればできる |
| 原則禁止 | 副業を就業規則で禁じている | 競合他社・安全管理上の理由 | × できない |
2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を改定し、副業推進の流れが強まりました。それを受けてタクシー業界でも副業解禁の流れは進んでいますが、まず入社前または就業中に就業規則を確認することが最優先です。
就業規則の確認ポイント
- 「副業・兼業」「二重就業」「兼職」などのキーワードを探す
- 禁止規定がなければ基本的に副業OK
- 届出制の場合は様式・提出先・審査基準を確認する
- 「競合他社」への副業のみ禁止しているケースもある
隔日勤務でタクシー運転手が副業しやすい理由
タクシードライバーの勤務形態は大きく3種類あります。このうち隔日勤務(隔勤)は、副業との相性が抜群によいとされています。
| 勤務形態 | 勤務時間の目安 | 出勤回数/月 | 副業との相性 |
|---|---|---|---|
| 隔日勤務(隔勤) | 約16〜20時間/1勤務 | 11〜13回 | ◎ 公休日が多く副業時間を確保しやすい |
| 日勤 | 8〜10時間/日 | 20〜22日 | △ 一般的なサラリーマンと同水準 |
| 夜勤 | 21時〜翌5時頃 | 15〜20日 | △ 夜間固定なので日中副業は可能 |
隔日勤務の場合、1回の乗務が終わると翌日は公休になります。月の出勤日数は11〜13日程度なので、残りの17〜19日間を副業に充てることができます。
ただし、隔日勤務は1回の拘束時間が長い(最大21時間・実働16時間前後)ため、乗務翌日は疲労回復を優先することが安全上も重要です。副業は体調と相談しながら無理のない範囲で行いましょう。
タクシードライバーにおすすめの副業5選
タクシードライバーが副業を選ぶ際のポイントは、①隔日勤務の休日に合わせて柔軟にシフトを組めること、②体力的な負担が重なりすぎないこと、の2点です。
①デリバリー配達員(Uber Eats・出前館など)
自転車・バイク・自動車で食事を届けるデリバリーは、好きな時間に稼働・停止できるため副業との相性が良好です。タクシードライバーはすでに運転に慣れているため、スムーズに始められます。
- 稼働単位: 1時間〜(好きな時間に開始・終了)
- 収入目安: 時給換算1,000〜1,800円(稼働エリア・時間帯による)
- 注意点: 自家用車を使う場合は「業務使用」の保険加入が必要
②軽貨物ドライバー(個人事業主として業務委託)
Amazonや楽天などの配送パートナーとして、自分のトラックやバンを使って荷物を届ける仕事です。1日単位・半日単位で請け負えるスポット案件も多く、タクシーの公休日に合わせて稼働できます。
- 稼働単位: 半日・1日単位のスポット案件が多い
- 収入目安: 1日8,000〜15,000円
- 注意点: 軽貨物運送業の届出(黒ナンバー取得)が必要
③ブログ・動画コンテンツ(タクシードライバー視点)
タクシードライバーの日常・接客エピソード・路線の知識などは、一般人には珍しい情報です。ブログやYouTubeで発信することで広告収入を得られます。体力的な負担ゼロで、乗務後の自宅でも作業できます。
- 稼働単位: 自分のペースで自由に
- 収入目安: 月0〜数十万円(軌道に乗るまで3〜12か月かかる)
- 注意点: 乗客のプライバシーに関わる内容は絶対に公開しない
④イベントスタッフ・警備員(単発バイト)
コンサート・スポーツイベントの誘導員や商業施設の警備員は、単発での求人が多く、希望日だけ入れます。立ち仕事が多いため疲労が蓄積しやすい点は注意が必要ですが、未経験でもすぐ始められます。
- 稼働単位: 1日単位のスポット採用が主流
- 収入目安: 時給1,100〜1,500円
- 注意点: 乗務翌日は疲労度を見て判断する
⑤せどり・フリマ転売(物販)
ガレージセールやリサイクルショップで掘り出し物を仕入れ、メルカリ・ヤフオクで売る物販副業は、隙間時間を活用しやすいスタイルです。資金管理と仕入れスキルが必要ですが、軌道に乗れば安定した副収入になります。
- 稼働単位: 仕入れ・出品を自由なタイミングで
- 収入目安: 月1〜10万円(ジャンル・仕入れ量による)
- 注意点: 古物商許可証が必要な場合がある(継続的な仕入れ・販売を行う場合)
他職種の人がタクシーを副業にできるか?制度と現実
「週末だけタクシーに乗りたい」「副業でタクシードライバーになれる?」という相談は年々増えています。結論から言うと、制度上は可能ですが、いくつかの条件をクリアする必要があります。
まず本業側の就業規則確認が必要です。公務員は国家公務員法・地方公務員法により副業が原則禁止されています。民間企業の場合は就業規則の確認が必要で、副業禁止規定がある会社では本業側からペナルティを受ける可能性があります。
| 職業 | 副業タクシーの可否 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 民間会社員 | ○(就業規則次第) | 本業の就業規則を確認。届出制の場合は申請する |
| フリーランス・個人事業主 | ○(原則自由) | 複数の源泉徴収管理・確定申告が必要 |
| 国家・地方公務員 | × 原則不可 | 「営利企業への従事制限」により許可なし副業は違法 |
| 会社役員 | △ 要確認 | 競業避止義務・定款規定を確認する必要がある |
STEP 1第二種運転免許の取得
タクシーで旅客を有償で運送するには第二種運転免許が必要です。一種免許取得後3年以上、または21歳以上が受験資格の目安です(教習所によって異なります)。
- 取得費用: 約20〜35万円(教習所に通う場合)
- 取得期間: 約2〜4週間(合宿)〜2〜3か月(通学)
- タクシー会社によっては採用後に全額会社負担で取得できるケースもある
STEP 2定時制乗務員として採用される
副業・Wワーク希望者向けの採用枠として定時制乗務員制度を設けているタクシー会社があります。正社員(フルタイム)の4分の3未満の時間で働く制度で、週1〜2日からの勤務が可能です。
- 週1〜2日の勤務でも採用される会社がある
- 社会保険の加入要件は週20時間以上・月額賃金8.8万円以上(2026年時点)
- 大都市圏(東京・大阪・名古屋など)のほうが定時制採用は多い
STEP 3地理試験・社内研修を経て乗務開始
第二種免許取得後、タクシー会社への採用が決まったら、地理試験(対応エリアの道路知識)と社内研修を受けます。地理試験は都市部(特に東京)では難易度が高く、合格まで複数回かかるケースもあります。
- 地理試験: 都市部では正式地理試験(国土交通省認定)が必要なエリアもある
- 社内研修: 接客マナー・料金メーターの操作・配車アプリの使い方などを学ぶ(1〜2週間程度)
- 研修期間中も給与が発生する会社がほとんど
- 副業・定時制乗務員も同じ研修プログラムを受けるのが一般的
副業タクシーを始めやすい会社の特徴
- 「定時制乗務員募集」「Wワーク歓迎」の採用ページがある
- 第二種免許取得費用を会社が全額負担する制度がある
- 週1〜2日からのシフトを認めている
- 固定給ありの給与体系(完全歩合より収入が安定)
- 配車アプリ(GO・S.RIDE等)と契約しており需要が安定している
副業タクシーで月いくら稼げる?収入シミュレーション
副業タクシーの収入は、勤務日数・時間帯・エリアによって大きく変わります。以下は実際の相場観をもとにしたシミュレーションです。
| 勤務パターン | 月の乗務回数 | 1乗務あたりの売上目安 | 月収目安(歩率60%の場合) |
|---|---|---|---|
| 週1日・昼間のみ | 4〜5回 | 3〜5万円 | 7〜15万円 |
| 週1日・夜間含む | 4〜5回 | 4〜7万円 | 10〜21万円 |
| 週2日・昼夜混合 | 8〜10回 | 4〜6万円 | 19〜36万円 |
| 週末のみ(土日) | 8〜9回 | 3〜6万円 | 14〜32万円 |
タクシー乗務員の給与体系は一般的に「固定給+歩合給」または「完全歩合」で設定されています。売上に対して55〜65%が給与になるケースが多く、深夜・早朝は割増運賃が適用されるため、夜間乗務のほうが効率よく稼げます。
稼ぎやすい時間帯・シーン
- 金・土の夜間〜深夜(繁華街・飲み会需要)
- 悪天候の日(雨・台風前後)
- 大型イベント・コンサート開催日
- 年末年始・GW・お盆(需要増・割増運賃)
- 空港・主要駅周辺での待機
ライドシェアと副業タクシー、どちらが副業向き?
2024年4月から日本でも一部地域でライドシェアが解禁され、「ライドシェアを副業にしたい」という声も増えています。副業という観点で、タクシーとライドシェアを比較しました。
| 比較項目 | 副業タクシー(定時制乗務員) | ライドシェア(一般ドライバー) |
|---|---|---|
| 必要な免許 | 第二種運転免許(要取得) | 普通自動車第一種免許でOK |
| 参入のしやすさ | 採用審査・研修あり | アプリ登録・審査のみ(比較的簡単) |
| 稼働の自由度 | シフト制(定時制でも調整が必要) | アプリオンで自由に稼働・停止 |
| 収入の安定性 | 固定給+歩合(安定しやすい) | 需要依存(変動が大きい) |
| 稼げる金額の上限 | 高い(夜間・繁忙期に大きく稼げる) | 現状は低め(規制・対応エリアが限定的) |
| 副業向きか | 週1〜2日ならおすすめ | スキマ時間に少しだけ稼ぐなら向いている |
2026年現在、日本のライドシェアは対応エリアが限定的で、収入の絶対額はまだタクシーに劣ります。しっかり稼ぎたいなら副業タクシー、手軽さを重視するならライドシェアという使い分けが現実的です。なお、両方を掛け持ちする「ライドシェア×定時制タクシー」という組み合わせも、会社の就業規則が許せば可能です。
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タクシー副業と確定申告——いくらから必要か
副業収入が発生した場合、確定申告が必要になるケースがあります。「会社が年末調整してくれるから大丈夫」と思い込んで無申告のままにすると、追徴課税や加算税のリスクがあります。
ケース①タクシー運転手が副業収入を得た場合
給与所得者(タクシー乗務員)が副業で所得を得た場合、副業所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です(所得税法第121条)。
- 20万円以下の場合は所得税の確定申告不要(住民税は別途申告が必要な場合あり)
- 雑所得(ブログ収入・フリマ収益など)と事業所得(軽貨物・個人事業主)で扱いが変わる
- 副業収入があることを会社に知られたくない場合は「住民税を普通徴収にする」にチェックを入れる
ケース②他職種の人がタクシー乗務員として給与をもらう場合
定時制乗務員として採用されると、タクシー会社から給与(源泉徴収される)が支払われます。この場合は2か所以上から給与を受け取ることになるため、金額にかかわらず確定申告が必要です。
- 主たる給与(本業)以外の給与収入が年間20万円を超えると確定申告必須
- 確定申告をすることで還付になるケースも多い(源泉徴収で多く引かれているため)
- 青色申告・白色申告いずれかを選択する(個人事業主として軽貨物等を行う場合は青色申告が節税に有利)
タクシー会社に副業の届出をするときのポイント
届出制・許可制を採用している会社では、副業を始める前に所定の手続きが必要です。届出の内容が不十分だと「無届け副業」と判断されるリスクがあります。以下のポイントを押さえて申請しましょう。
チェック①届出に必要な情報を事前に確認する
多くの会社では副業届の書式が定められています。一般的に求められる記載内容は以下のとおりです。
- 副業先の会社名・業種・業務内容
- 週あたりの勤務時間・日数の見込み
- 副業の開始予定日
- 本業への影響がないことの誓約
チェック②競合他社への副業に該当しないか確認する
タクシー会社同士は直接競合する場合があります。就業規則に「競合他社への就業禁止」がある場合、別のタクシー会社での副業(ダブルワーク)は認められません。デリバリー・物販など異業種への副業は問題になりにくい傾向があります。
チェック③副業を理由に不利益を受けた場合の対処法
副業を届け出たことで昇進に不利益を受けたり、配置転換の対象にされたりする場合は、労働基準監督署や弁護士への相談を検討してください。副業を理由とした不当な扱いは、場合によっては違法となります。
タクシー副業でやってはいけないこと
タクシードライバーが副業を行ううえで、法律・就業規則・安全上のNGラインを知っておくことは非常に重要です。
- 自家用車での有償旅客輸送(白タク行為):道路運送法違反。ライドシェア許可エリア外での有償輸送は禁止。
- 就業規則に反した無届け副業:会社の規則を破った場合、懲戒処分(減給・解雇)の対象になりうる。
- 睡眠不足・過労状態での乗務:道路交通法の過労運転禁止規定に違反。事故時に刑事責任を問われるリスクも。
- 乗客情報の漏洩・SNS投稿:個人情報保護法違反になりうる。乗客を特定できる情報の公開は厳禁。
- 競合タクシー会社への副業:就業規則に「競合他社への就業禁止」がある会社では処分対象。
「タクシードライバーはきつい」の中身を分解する
「きつい」という言葉はよく使われますが、中身は人によってまったく違います。体力的なきつさ、時間的なきつさ、精神的なきつさの3つに分けると、タクシードライバーが自分にとって耐えられるものかどうかを判断しやすくなります。
タクシードライバーの体力的なきつさは、荷物や機材の扱い、長時間の運転、同じ姿勢を続けることから来ます。仕事の内容と車両で大きく変わるため、同じタクシードライバーでも作業の有無で負担がまるで違います。
タクシードライバーの時間的なきつさは、拘束時間の長さと勤務時間帯の不規則さです。改善基準告示で上限は決まっていますが、上限まで働く前提の会社とそうでない会社があるのが実態です。タクシードライバーの求人票と面接で確認できる部分です。
精神的なきつさは、事故を起こしてはいけないという緊張、時間に追われる感覚、取引先や乗客への対応から来ます。慣れで軽くなる部分と、性格的に合わない部分に分かれ、タクシードライバーでは合わない場合、年数を重ねても楽になりません。
自分がどのきつさに弱いかを先に把握しておくと求人の見方が変わります。体力に自信がないなら作業の少ないタクシードライバーの仕事、不規則な生活が苦手なら時間帯の固定された仕事というように、避けるべき条件から絞り込むほうが、タクシードライバーでは確実です。
タクシードライバーの体への負担と、続けるための健康管理
タクシードライバーに関わる仕事は、長時間同じ姿勢で座り続けるという点で共通した負担があります。腰痛、肩こり、脚のむくみは職業病と言っていいほど多く、若いうちは平気でも40代以降に一気に出てくるのが特徴です。
効果が高いのは休憩のたびに数分だけ体を動かすことです。車から降りて歩く、腰を伸ばす、肩を回す程度でも積み重なると差が出ます。タクシードライバーとして長く続けるなら、シートの高さと角度を自分に合わせるだけでも腰への負担が変わります。
もうひとつ大きいのが食事と睡眠です。タクシーの仕事は勤務時間が不規則になりやすく、外食やコンビニに偏りやすくなります。タクシードライバーで健康診断の指摘を受ける人が多いのはこのためで、数値が悪化すると乗務そのものを止められることがあります。
タクシードライバーで特に重要なのが睡眠時無呼吸症候群です。本人が自覚しにくいのに事故に直結するという性質があります。検査を実施する会社が増えているのは、見つかれば治療で改善できるからです。いびきを指摘されたことがあるなら、一度調べておくと安心です。
健康管理は自己責任だと言われがちですが、実際には会社の体制で大きく変わります。タクシードライバーを検討するなら、休憩を取れる運行になっているか、健康診断のあとにフォローがあるか、体調不良を申告しても不利にならないかを確認する価値があります。
タクシードライバーの1日を、時間帯ごとに追ってみる
タクシードライバーの求人票を見ても、実際に1日どう動くのかは分かりません。タクシードライバーの1日は、おおむね次の流れで進みます。運転している時間より、その前後の作業のほうが長く感じるという人は少なくありません。
- 出勤・点呼……アルコール検知と体調確認を行い、当日の注意事項や規制情報の共有を受けます
- 車両の点検・清掃……日常点検に加えて車内の清掃をします。車内の状態は評価に直結します
- 出庫・営業開始……駅や商業施設など、時間帯に応じた場所へ向かいます。どこで待つかで売上が変わります
- 営業・休憩……需要のある時間帯に働き、落ち着く時間帯に食事や休憩を取るのが基本です
- 売上の集計……営業終了後、売上金と乗務記録を精算します
- 帰庫・点呼・洗車……点呼を受け、次の乗務員のために洗車をして終業します
この流れの中で自分にとってきついのはどの部分かを考えてみてください。運転そのものが好きでも、タクシードライバーの仕事に含まれる点検や書類の作業が苦手だと毎日の負担になります。逆に、決まった手順を淡々とこなすのが得意な人には向いています。
タクシードライバーで時間の使い方に最も差が出るのは休憩です。休憩をきちんと取れる運行を組んでいる会社とそうでない会社では、同じ拘束時間でも疲れ方がまったく違います。タクシードライバーの面接では「休憩はどこで、どのくらい取れますか」と具体的に聞いてください。
また始業と終業の時刻が毎日どれくらいぶれるかも重要です。毎日ほぼ同じ時刻に終わる仕事と、日によって数時間ずれる仕事では生活の組み立てやすさが変わります。タクシードライバーを調べても求人票にはまず書かれていないので、面接で聞くしかありません。
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タクシードライバーの働き方が家族や生活に与える影響
タクシードライバーを検討するとき、収入と労働時間だけで判断すると後から苦しくなることがあります。タクシードライバーは生活リズムが一般的な会社員とずれるため、家族がいる人ほど事前の話し合いが重要になります。
具体的には、隔日勤務だと、働く日と休む日のリズムが一般的な生活とずれます。タクシードライバーでは子どもの行事や家族の予定に合わせられるかが勤務の組まれ方で決まります。シフトがどのくらい前に決まるのかは、タクシードライバーの面接で必ず聞いておきたい項目です。
タクシードライバーでは休日の取りやすさも実態を確認してください。「週休2日」と書かれていても、曜日が固定なのかシフト制なのかで意味が違います。土日に休みたい人が土日出勤の多い仕事を選ぶと、収入に不満がなくても続きません。
一方で平日に休めることを利点だと感じる人もいます。役所や病院に行きやすい、休日の混雑を避けられる、子どもの学校行事に参加しやすいという声もあり、タクシードライバーの働き方が自分に合っているかどうかの問題です。
大事なのは自分と家族にとって何が譲れないかを先に決めておくことです。譲れない条件を1つか2つに絞ってタクシードライバーの求人を見ると、選択肢は減りますが、入社後にずれる可能性は大きく下がります。
タクシードライバーの労働時間は制度でどこまで決まっているか
タクシードライバーを考えるうえで外せないのが、労働時間には法律で上限があるという点です。根拠は「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)で、2024年4月1日から改正版が適用されています。求人票の条件がこの範囲に収まっているかは、タクシードライバーを検討する人が自分で確かめられる数少ない客観的な指標です。
タクシーの場合、日勤なら1か月288時間以内、1日13時間以内が基本で最大15時間。隔日勤務なら1か月262時間以内(労使協定があれば270時間)、2暦日で22時間以内かつ隔日勤務の回数は2回以内と定められています。タクシードライバーに関わる求人を見るときは、この数字を基準にしてください。ここでいう拘束時間は労働時間に休憩時間を足したもの、会社に拘束されている時間の合計です。隔日勤務は1回が長いぶん、明け休みの過ごし方で疲れの残り方が変わります。
休息期間にも決まりがあります。日勤は継続11時間以上を基本として9時間が下限、隔日勤務の勤務終了後は継続24時間以上。休息期間は勤務と勤務の間の自由な時間なので、ここが短い職場は生活が崩れやすいと考えてください。タクシードライバーとして同じ拘束時間で働いても、休息が11時間ある職場と9時間しかない職場では体の回復がまるで違います。
タクシードライバーに関わる仕事では、時間外労働そのものにも上限があります。自動車の運転業務は年間960時間が上限で、これを超える残業はさせられません。いわゆる2024年問題と呼ばれているのはこの規制のことで、収入と働き方の両方に影響しています。
注意したいのは、これらは上限であって目標値ではないという点です。タクシードライバーの求人で「上限まで働けます」と説明する会社と、「上限より手前で回せる体制を作っています」と説明する会社では、数年後の体の状態が変わります。タクシードライバーの面接では上限の数字ではなく実際の平均がどのくらいかを聞いてください。
タクシードライバーが用意しておくと働きやすくなるもの
タクシードライバーとして入社してから「これがあれば良かった」と気づくものがあります。高価なものは必要ありませんが、毎日使うものだけに、あるとないとで疲れ方が変わります。
- 現金の釣り銭と小銭入れ……支払い方法が多様でも現金対応は残ります
- 地図アプリと充電環境……道に迷う時間がそのまま売上に響きます
- 消臭・清掃用品……車内の状態は評価に直結します
- 着替えと身だしなみ用品……長時間の勤務では身だしなみが崩れやすくなります
- 軽く食べられる補食……食事の時間が取りにくい時間帯があります
タクシードライバーでは、これらが会社から支給される場合もあります。制服や安全靴が貸与なのか自費なのか、初期費用がいくらかかるかはタクシードライバーに応募する前に確認しておくと計画が立てやすくなります。
慣れるまでの期間についても触れておきます。タクシードライバーに関わる仕事では最初の1か月がいちばんきついと言う人が多くいます。手順を覚え、道を覚え、体を慣らす期間が重なるためです。3か月ほど経つと、同じ仕事量でも疲れ方が変わってきます。
タクシードライバーでこの時期を乗り切るために効くのは分からないことをその場で聞くことです。遠慮して自己流でやると、後から直すほうが時間がかかります。質問しやすい雰囲気があるかどうかは、タクシードライバーを選ぶときの重要な判断材料です。
タクシードライバーの求人を比べるとき、見るべき5つの項目
タクシードライバーの求人を並べると、どうしても給与の金額と勤務地に目が行きます。ただ、入社した人が辞める理由を見ていくと給与そのものより「聞いていた働き方と違った」が圧倒的に多いのが実態です。比べる項目を先に決めておくと判断がぶれません。
タクシードライバーで1つ目に見るのは拘束時間と休息期間です。労働時間ではなく拘束時間で聞いてください。タクシードライバーの場合、荷待ちや点呼を含めて何時間になるのか、勤務と勤務の間に何時間空くのかで生活の質が決まります。
タクシードライバーの2つ目は給与の内訳です。基本給がいくらで、固定残業代が何時間分含まれ、どの手当がどういう条件で付くのか。月収例の総額ではなく確実にもらえる部分がいくらかを見ます。
3つ目は担当する仕事の中身です。同じタクシードライバーという呼び方でも、扱うものや行き先、作業の有無で負担がまったく違います。「1日に何件回りますか」といった具体的な質問で確かめてください。
4つ目は教育と研修、5つ目は離職の状況です。研修の日数を具体的に答えられる会社は体制が整っています。また「この職種は何人いて、去年何人入って何人辞めましたか」と聞くと、数字で答えられる会社かどうかが分かります。タクシードライバーで迷ったときは、この5項目を並べて比べてください。
タクシードライバーの面接で聞かれることと、準備しておきたい答え
タクシードライバーの面接で聞かれる内容はだいたい決まっています。事前に自分の言葉で答えを用意しておくと、その場で考えて言葉に詰まることがなくなります。
タクシードライバーで必ず聞かれるのが志望動機です。ここで「安定しているから」「求人を見たから」と答えるとどこでもいいと受け取られます。タクシードライバーを選んだ理由と、その会社を選んだ理由を分けて話せると印象が変わります。
タクシードライバーで次に聞かれるのが前職を辞めた理由です。正直に話して構いませんが、前の会社の批判だけで終わらせないことが大事です。その経験から何を基準に会社を選ぶようになったかまで話せると納得感が出ます。
体力面と生活面についても聞かれます。タクシードライバーは早朝や深夜の勤務があることが多いため、対応できるか、家族の理解はあるか、持病や服薬がないかを確認されます。落とすための質問ではなく、続けられるかを確認する質問なので、隠さずに話すほうが結果的にうまくいきます。
タクシードライバーの面接では、こちらから聞くべきことも用意しておきます。拘束時間の実績、休憩の取り方、研修の日数、担当する仕事の具体的な内容。質問を用意している応募者は真剣度が伝わります。タクシードライバーで聞きにくいと感じる内容ほど、入社後にずれが出やすい部分です。
タクシードライバーへ転職するとき、動くタイミングと進め方
タクシードライバーを考えたとき、勢いで辞めてから探し始めるのは避けたほうがいいです。収入が途切れると条件を吟味する余裕がなくなり、結果的にタクシードライバーの求人でも妥協した選択をしやすくなります。
時期については需要が増える時期の前に入ると、慣れる前に忙しくなることがあります。未経験で入るなら、研修にしっかり時間を取ってもらえる時期を選ぶほうが安全です。タクシードライバーの面接で「いま入ると研修はどのくらい取れますか」と聞いてみてください。
タクシードライバーの進め方は①いまの仕事を続けながら情報を集める ②必要な免許や資格の準備をする ③応募して条件を確認する ④内定を得てから退職を伝えるという順が基本です。④を先にやってしまう人が多いのですが、選択肢が減るだけで得はありません。
タクシードライバーを含めて複数の会社を並行して受けることも勧めます。1社だけだと比較の基準がないため、条件が良いのか悪いのか判断できません。2〜3社の条件を並べて初めて相場が分かります。
タクシードライバーで内定が出たら口頭の説明ではなく労働条件通知書を必ず受け取ります。基本給、手当、固定残業代の時間数、休日数、試用期間中の条件。この5つが書面と説明で食い違っていないかを確認してから、タクシードライバーの決断をしてください。
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タクシードライバーが併せて取ると強い資格と、取る順番
資格は数を集めても意味がありません。いまの仕事で使えるものから順に取るのが原則です。タクシードライバーに関わる働き方では、優先度の高いものから並べると次のようになります。
- 普通二種免許……この仕事に就くための前提となる免許
- 地理試験の合格……一部の地域で必要になり、営業の質にも直結する
- サービス介助士……高齢者や体の不自由な人の乗降に対応でき、指名につながる
- 運行管理者……営業所の管理側へ移る道が開ける
- 語学……観光需要のある地域では収入に直結することがある
タクシードライバーでこの順番になる理由があります。上のものほど、取った直後から収入や仕事の幅に反映されやすいからです。タクシードライバーとして今すぐ効くのは上の2つで、下のものは取ってもすぐには変わらないかわりに数年先の選択肢を広げます。
タクシードライバーでは費用と時間の負担も考えてください。働きながら取る場合、教習や講習に通う日を確保できるかが最大の壁になります。会社の支援制度や、資格手当の有無を先に確認しておくと、タクシードライバーとして自己負担を抑えながら進められます。
もうひとつ、無事故を続けること自体が資格に近い価値を持つことも覚えておいてください。運転記録証明書に無事故無違反の実績があると転職で強く評価されます。これはあとから取り返せないものなので、タクシードライバーを長く続けるつもりなら日々の積み重ねがそのまま資産になります。
タクシードライバーの年収は何で決まるのか
タクシードライバーを左右する要素は、大きく4つに分けられます。①基本給 ②歩合や出来高 ③各種手当 ④残業と休日出勤です。タクシードライバーの場合は営業するエリア、勤務形態、乗せた回数によって②と③が動くため、同じ会社の同じ職種でも人によって年収が変わります。
①の基本給は経験年数や保有免許で決まることが多く、タクシードライバーでも入社時点でほぼ固定されます。ここが低く設定されている会社は、賞与や退職金の計算基礎も低くなるため、目先の月収が同じでも生涯の受取額で差がつきます。
②の歩合や出来高は、働いた成果がそのまま反映される部分です。伸ばせる可能性がある一方で、体調を崩した月や繁忙期を外した月は如実に下がります。タクシードライバーを考えるとき、固定給と歩合の比率がその仕事の安定性をほぼ決めていると考えてください。
③の手当は種類が多く、タクシードライバーの求人でも会社ごとの差が最も出ます。無事故手当、皆勤手当、資格手当などがあり、条件を満たさないと支給されないものが混ざっています。タクシードライバーの月収例には、これらが全部入っていることも珍しくありません。
④の残業と休日出勤は、タクシードライバーでも2024年4月からの上限規制で以前ほど積み増せません。残業に依存して年収を作っていた会社ほど収入が下がったという話が出ているのはこのためです。逆に①〜③で年収を作れている会社なら、タクシードライバーの収入への影響は小さく済みます。
タクシードライバーの求人票にある「月収◯◯万円可」をどう読むか
タクシードライバーを調べていると必ず出てくるのが「月収40万円可」「年収600万円可」という書き方です。この「可」の一文字が付いているとき、それは平均ではなく条件がそろったときの上限に近い数字だと考えてください。
タクシードライバーで確認することは3つです。1つ目はその金額に何が含まれているか。基本給だけなのか、固定残業代が入っているのか、歩合の最大値を足しているのかで意味がまったく変わります。タクシードライバーの求人ほど、手当を積み上げた数字が出やすくなります。
2つ目はその金額を実際に受け取っている人が何割いるか。タクシードライバーで一番稼いでいる人の額であれば、入社直後の自分に当てはまるとは限りません。「中央値はいくらですか」と聞くと実態に近い数字が返ってくることがあります。
3つ目は固定残業代の時間数です。「月給35万円(固定残業代60時間分を含む)」とあれば、60時間の残業をして初めてその金額になるという意味です。タクシードライバーの求人で時間数の記載がないものは、労働条件通知書で必ず確認してください。
タクシードライバーを長く続けるつもりなら、入社1年目の見込み額と3年目・5年目の見込み額を分けて聞くのが有効です。昇給の実績があるタクシードライバーなら具体的な数字で答えられますし、答えられない会社は昇給の仕組みが整っていない可能性があります。
タクシードライバーの額面と手取りはどれくらい違うか
タクシードライバーを調べていて目にする金額は、ほとんどが額面(総支給額)です。実際に振り込まれる手取りは、そこから社会保険料と税金を引いた額になります。タクシードライバーのように歩合や手当の比率が変わる働き方では、月ごとの差も大きくなります。
タクシードライバーに限らず、引かれるものの内訳は決まっています。健康保険料と厚生年金保険料は会社と本人が半分ずつ負担し、本人負担分は厚生年金が9.15%、健康保険が5%前後です(健康保険は加入する保険者で差があります)。これに雇用保険料が加わり、所得税と住民税が引かれます。
結果として額面のおおよそ2割前後が引かれると考えておくと大きくは外れません。額面30万円なら手取りは24万円前後、40万円なら32万円前後が目安です。タクシードライバーの求人を見るときは、この換算を頭に入れてから比べてください。
タクシードライバーで見落としやすいのが住民税のずれです。住民税は前年の所得にかかるため、収入が上がった年の翌年に急に手取りが減ったように感じることがあります。入社1年目と2年目で手取りが違うのは、多くがこれです。
タクシードライバーで複数の求人を比べるなら、額面ではなく手取りの見込みで並べ直すのが確実です。タクシードライバーの求人は固定給と歩合の比率が会社ごとに大きく違うので、額面が同じでも安定性はまったく別物になります。
タクシードライバーが向き合う事故のリスクと、その備え
タクシードライバーの仕事で最も重いのが事故のリスクです。乗客を乗せている以上、急ブレーキひとつでも事故につながります。タクシードライバーを検討するとき、この点を軽く考えている会社は働く人を守る仕組みも整っていないと考えたほうがいいでしょう。
タクシードライバーでまず知っておきたいのが事故を起こしたときの費用負担です。会社によっては修理費の一部を本人に負担させる規定を設けています。金額や条件によっては違法になる場合もあるため、タクシードライバーに応募する前に事故時の取り扱いを就業規則で確認しておくことを勧めます。
タクシードライバーで次に見るのは保険の内容です。会社の車両に対人・対物・車両保険がどこまでかかっているか、免責金額はいくらかを把握しておくと万一のときに慌てずに済みます。タクシードライバーで個人が車両を持つ働き方の場合は、自分で任意保険に入る必要があり費用も自己負担です。
タクシードライバーにとって違反点数の管理も欠かせません。免許停止になれば、その期間は働けなくなります。会社によっては一定の点数を超えると乗務から外す規定があります。日々の運転が、そのまま自分の働ける状態を左右します。
タクシードライバーへの備えとして最も効くのは無理な運行を引き受けない習慣です。時間に間に合わないと感じたときに正直に連絡できる会社かどうか。タクシードライバーの面接で「遅れそうなときはどうしますか」と聞いてみると、会社の考え方がある程度見えます。
よくある質問
この記事の監修者・運営者
監修
中村圭介
株式会社myteams 代表。人材・求人メディア業界にてマーケティング責任者・取締役として8年以上のキャリアを持つ。ドライバー職の求人・転職市場に精通し、現場の実態調査・監修を担当。
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